医療レーザー脱毛の仕組みを徹底解説!IPL・アレキ・ダイオード・ヤグの違いを大公開していきますのサムネイル

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【医療レーザー脱毛の仕組み】IPL・アレキ・ダイオード・ヤグの違いを徹底解説

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医療レーザー脱毛の仕組みは「黒い色(メラニン)に反応する光エネルギーを熱に変え、毛を生やす組織へ作用させる」という考え方が中心です。

ただし、同じ脱毛でもIPL(光脱毛)と医療レーザー、さらにアレキ・ダイオード・ヤグでは性質が大きく異なることも。

ここを理解しておくと、カウンセリングでの説明がグッと腑に落ちますし、機器選びの失敗も減らせます。

また、HadaMoteでは「オススメの医療脱毛クリニックの紹介しているコラム」も公開しているため、そちらも合わせてご覧ください。

なお、本記事は一般的な情報提供を目的としており、治療の適否は医師の診察・説明に基づいて判断するようにしましょう。

監修者・執筆者情報
執筆者 画像
高藤 円香

皮膚科専門医
2013年防衛医科大学校卒業
2020年皮膚科専門医取得
大阪大学医学部附属病院、自衛隊阪神病院で勤務。現在は正しい脱毛の知識を広めるため、HadaMoteの全体監修及び、記事監修を担当。

執筆者 画像
根岸 瑛奈

美容専門学校卒業後、メンズエステサロンでエステティシャンとして勤務。多くの男性客の肌悩みに向き合う中で、メンズ美容の重要性を実感。現在はHadaMote編集部員として、メンズスキンケアや脱毛に関する記事を中心に執筆。現場での経験を活かしたリアルな情報提供が強み。

医療レーザー脱毛とは?仕組みをわかりやすく解説

医療レーザーの仕組みを解説する画像

医療レーザー脱毛は毛のメラニンに反応するレーザーを照射し、発毛に関わる組織へ熱作用を与える方法で、医療機関で行われます。

毛が抜けるまでタイムラグがある点も、先に知っておくと安心でしょう。

毛根・毛母細胞への作用メカニズム

体毛は、皮膚の内側にある毛根(毛包)という組織で作られる仕組みです。

その深部には、毛の成長に関わる毛乳頭や毛母細胞が位置し、毛包の途中には発毛を支える幹細胞が集まる「バルジ領域」と呼ばれる部位も含まれています。

医療レーザー脱毛は、毛(毛幹〜毛根)に含まれるメラニンへ光が吸収され、熱エネルギーに変換されることで周囲組織へ作用し、結果として毛の再生力が落ちる(毛が生えにくくなる)仕組み。

照射直後に毛がスポッと抜けるわけではなく、毛根側の支えが弱くなった毛が皮膚の代謝で押し出されるように抜け落ちることが多いとされています(一般に1〜3週間程度と説明されることがあります)。

光脱毛(IPL)との原理の違い

IPLはレーザーのような単一波長ではなく、幅広い波長の光を照射する方式です。

毛のメラニンに反応する点は共通しますが、照射の性質や出力設計が異なり一般に医療レーザーとは別物として扱われます。

整理すると…

医療レーザー:単一波長に近い光を用い、医療機関での施術
IPL:幅広い光(光脱毛)で、主にサロン等で提供されることが多い

効果や回数には個人差があり、どちらが合うかは毛質・肌質・目的で変わる可能性があります。

医療脱毛とサロン脱毛の根本的な違い

結論から言うと、いちばん大きいのは「医療行為として発毛組織への作用を狙えるか」という位置づけと、使用できる機器・出力設計の範囲です。

医療脱毛は医療機関で医師の管理下で行われ、肌トラブル時の診察・処置の導線がある点も重要。

一方、サロン脱毛(IPLなど)は痛みが抑えやすいとされる反面、目指すゴール(減毛・抑毛)や必要回数の考え方が変わることがあります。

どちらが良い悪いではなく、目的に合う選択がポイントです。

医療脱毛の仕組みについて、詳しく知りたい方は医療脱毛の仕組みや特徴を紹介している記事をご覧ください。

光脱毛(IPL)の特徴・効果・向いている人

光脱毛の効果や特徴を紹介している画像

IPLは「レーザーではない光脱毛」で、刺激が比較的マイルドと感じる方がいる一方、毛質によっては回数がかかることもあります。

IPL方式の仕組み

IPLは複数の波長を含む光を照射し、毛のメラニンに反応させて熱を発生させる仕組み。

単一波長レーザーよりも光が分散しやすい設計のため、照射感がやわらかく感じられることがある一方で、濃く太い毛に対しては医療レーザーのほうが効率的と説明されるケースもあります。

IPLのメリット・デメリット

IPLのメリット・デメリットは以下の通り。

メリット ・刺激が弱めに感じられることがある
・施術を始めやすい
・広範囲の照射設計の機器もある
デメリット ・毛質によっては回数が増えやすい可能性がある
・医療レーザーとは目的設定が異なることがある
注意点 ・肌状態(日焼け、炎症、乾燥など)によっては施術の可否が変わることがある
向き不向き ・ゴール(減毛・自己処理頻度の低下)をどう設定するかで相性が変わりやすい

なかでも注意したいのは、肌状態によっては施術ができないこと。

重度の日焼けや炎症・乾燥をしていると、レーザーを当てられない可能性が高いため、まずは無料カウンセリングで脱毛ができるのか相談するようにしましょう。

IPLで効果が出やすい毛・肌質

一般に、黒く太い毛ほどメラニン量が多く光が反応しやすい傾向があります。

ただし、肌側のメラニンにも反応し得るため、日焼け直後や色素沈着が強い部位は注意が必要です。

また、産毛や色の薄い毛は反応が弱くなることがあり、満足度には個人差が出る可能性があります。

アレキサンドライトレーザーの特徴と効果

アレキは「メラニンへの反応性が高い」と説明されることが多く、濃く太い毛の脱毛で候補に挙がりやすい方式です。

波長755nmの特性

アレキサンドライトレーザーは、一般に波長755nmが代表的です。

メラニンへ反応しやすい性質がある一方、肌の色調が濃い場合は熱の影響が出やすい可能性があるため、肌状態の見極めが重要になります。

痛みの強さ・効果の出方

痛みの感じ方は部位・毛の太さ・出力・冷却方式で変わりますが、アレキは「輪ゴムで弾かれるよう」と表現されることがあります。

照射後は毛が徐々に抜け落ち、自己処理が楽になったと感じるまでに複数回必要になるのが一般的です。

なお、効果の出方には個人差があり、毛周期(成長期など)に左右されると言われています。

アレキが向いている肌質・毛質

傾向としては以下が目安です(最終判断は医療機関で行ってください)。

  • 太く濃い毛をしっかり減らしたい
  • ワキ・VIOなど濃い毛の部位を優先したい
  • 肌色が比較的明るめで日焼けを避けられる

ダイオードレーザーの特徴と効果

ダイオードは、熱の入れ方(照射方式)に選択肢があり、痛みと効果のバランスで検討されることが多いレーザーです。

蓄熱式(SHR)と熱破壊式(HR)の違い

ダイオードレーザーは機器や設定により、主に以下の照射イメージに分かれることがあります。

方式 特徴(一般的な説明)
熱破壊式(HR) 比較的高出力を短時間で入れて、毛根深部の発毛組織を狙う設計。濃い毛で効率がよいと言われることがあります。
蓄熱式(SHR) 低出力を連続的に当て、熱をためてバルジ領域を狙う設計。刺激がマイルドとされることがあります。
抜け方の傾向 熱破壊式は1〜2週間、蓄熱式は2〜4週間など、目安が説明されることがあります(個人差あり)。
得意分野 毛質・肌質・部位で相性が変わるため、機器選択が重要になります。
注意点 日焼け、炎症、乾燥、色素沈着などで照射可否が変わることがあります。

痛み・効果・安全性

蓄熱式は熱感がじんわり、熱破壊式は瞬間的にチクっと感じるなど、体感に違いが出ることがあります。

いずれも冷却機構やジェルの有無で快適性が変わるため、機器名だけで判断しないほうが安全です。

また、肌トラブル(赤み、毛嚢炎、やけど等)はゼロではなく、体質や出力調整次第で起こる可能性があります。

心配な方は、カウンセリングでテスト照射の可否も聞いてみてくださいね。

ダイオードが向いている人

ダイオードが向いている方の特徴は以下の通り。

  • 痛みと効果のバランスを重視したい
  • 産毛や広範囲も含めて相談したい
  • 複数方式(蓄熱式・熱破壊式)から選べるクリニックを探したい

1つでも当てはまる方は、まずは無料カウンセリングで相談してみてください。

ヤグレーザーの特徴と効果

ヤグは波長が長く、深い位置の毛に届きやすいとされるため、剛毛や根深い毛で検討されることが多い方式です。

波長1064nmの特性

ヤグレーザーは波長1064nmが代表的です。

波長が長いほど皮膚の深部へ届きやすい性質がある一方、痛みが強めに出ることがあるとも言われています。

肌状態によってはリスク評価が必要になるため、医師の判断が欠かせません。

深い毛・剛毛に強い理由

毛根が深い部位(例:男性のヒゲ、VIOなど)は、浅い層を狙うレーザーだと熱が届きにくいことがあります。

ヤグは深達性の面でメリットがあるとされ、濃く太い毛の減毛を狙う際に候補になりやすいです。

ただし、どのレーザーでも毛周期の影響は受けるため、1回で完了するものではない点は共通しています。

ヤグが向いている人

ヤグが向いている方は以下の通りです。

  • ヒゲやVIOなど剛毛の比率が高い
  • 他方式で反応が鈍いと感じた経験がある
  • 痛み対策(麻酔など)も含めて相談できる環境がある

1つでも当てはまる方は、無料カウンセリングで相談してみてください。

アレキ/ダイオード/ヤグの違いを比較一覧表で解説

アレキ・ダイオード・ヤグの違いを説明する見出しの画像

3種類のレーザーは、波長・届く深さ・痛みの出やすさ・得意な毛質が異なり「誰にでも同じ正解」にはなりにくいのが実情です。

波長・痛み・効果・肌質の比較

ここからは、アレキサンドライト・ダイオード・ヤグの違いを見ていきましょう。

アレキサンドライト ダイオード ヤグ
代表波長 755nm 800nm台が多い 1064nm
得意な毛 濃く太い毛 幅広い(方式で差) 深い毛・剛毛(例:ヒゲ、VIOなど)
痛み傾向 感じやすいことがある 方式により調整しやすいことがある 強めに感じることがある
肌質相性 日焼け肌は注意が必要なことがある 機器により対応幅が広いことがある 医師の判断で対応範囲が変わる(色調・日焼け等)
補足 メラニン反応性が高いとされる 蓄熱式・熱破壊式で体感が変わる 深達性が高いとされる

どのレーザーが最も効果的か?

「最も効果的」は一概に決めにくく、毛の太さ・色・深さ、肌色、部位、痛み耐性、施術間隔(毛周期)などで最適解が変わります。

たとえば剛毛にはヤグが合うことがありますが、痛みや肌状態との兼ね合いでダイオード(方式調整)を選ぶ方も。

つまり、医療レーザー脱毛の仕組みを理解したうえで、医師と一緒に“狙うべきターゲット”を決めるのが現実的です。

初心者向けの選び方ガイド

迷ったら、まずは次の順で整理するとスムーズです。

  • 部位を決める(ヒゲ/VIO/全身など)
  • 毛質を把握する(剛毛・産毛・混在)
  • 肌状態を確認する(日焼け・色素沈着・敏感肌)
  • 痛み対策の希望(麻酔の有無、冷却)を決める
執筆者 画像

執筆者

根岸 瑛奈

カウンセリング時は「レーザーの種類」だけでなく「照射方式(蓄熱式か熱破壊式か)」「肌トラブル時の対応」まで聞いておくと納得しやすいですよ!

とはいえ様々な特徴があるため、どうしても自分に合ったレーザーが分からない…なんて方も少なくないはず。

HadaMoteでは、医療脱毛のレーザーにについて詳しく紹介してある医療レーザー比較の記事もあるため、そちらも参考にしてみてください。

結局どのレーザーを選ぶべき?目的別おすすめ

目的別のおすすめレーザーを紹介する画像

目的から逆算すると選びやすく、部位×毛質×肌色で組み立てるのが近道です(ただし適応は医師判断になります)。

剛毛・濃い毛なら

ヒゲやVIO・脇などの剛毛は、メラニン量が多く反応しやすい傾向があります。

深い毛が多い場合はヤグが候補になり、太く濃い毛中心ならアレキや熱破壊式ダイオードが向いていることも。

執筆者 画像

執筆者

根岸 瑛奈

狙う深さがポイントですよ!

痛みを抑えたいなら

痛みを最優先するなら、蓄熱式ダイオードが選択肢に入ることが多いです。

とはいえ「痛くない」ではなく、体感がマイルドになりやすい可能性がある、という理解が安全でしょう。

麻酔クリームや冷却の強い機器も相談材料になります。

色黒肌・日焼け肌の場合

日焼け肌や色素沈着がある部位は、肌側のメラニンにも反応しうるため慎重な判断が必要になります。

機器や設定により照射可否が変わることがあるので、自己判断で予約を進めるより、医療機関で肌状態を確認してもらうのが理想です。

施術前後はUV対策も意識すると良いでしょう。

とにかく効果を早く出したい人向け

早く実感したい場合は部位に合うレーザーを選び、毛周期に沿って適切な間隔で通うことが重要です。

濃い毛が多い部位では熱破壊式が合うこともありますが、肌状態や痛み対策とのバランスが必要になります。

スピード重視ほど、医師の出力調整が鍵です。

医療脱毛の効果を早く出すための記事は「医療脱毛の効果は何回で実感できるの?部位や毛量別で目安回数を大公開!」でも詳しく紹介しているため、そちらも合わせて確認してみてください。

医療脱毛クリニックの選び方:レーザーの種類で失敗しない

クリニックの選び方を紹介する画像

クリニック選びは料金だけで決めるとズレやすく「自分の毛質・肌質に合う選択肢があるか」が満足度を左右しやすいです。

自分の毛質・肌質に合うレーザーがあるか

同じ医療脱毛でも導入機器がアレキ中心なのか、ダイオード(蓄熱式/熱破壊式)なのか、ヤグまで扱うのかで選択肢が変わります。

ヒゲやVIOを重視する方、産毛の多い部位もやりたい方など狙いに合わせて確認しておくと安心です。

関連情報として「医療脱毛の回数と期間の目安」のページも一緒に読むと、計画が立てやすくなります。

機器の種類が豊富なクリニックの判断基準

「機器が多い=良い」とは限りませんが、以下が揃っていると選びやすいです。

  • レーザーの種類(波長)や照射方式を説明してくれる
  • 肌色・毛質に合わせて出力や方式を調整できる体制がある
  • リスク(赤み、毛嚢炎など)と対処を事前に案内している

機械の種類が多ければ多いほど自分に合った機械を見つけやすいので、契約前にクリニックで扱っている脱毛機の種類を

痛み対策・麻酔の有無

痛みが不安なら、麻酔クリーム・笑気麻酔などの有無、追加費用、使用条件(部位制限)を確認してください。

特にヒゲやVIOは痛みが出やすいことがあるため、対策があるかで継続のしやすさが変わります。

一般的に、笑気麻酔と麻酔クリームの2種類を用意しているクリニックが多いです。

費用は2,000〜5,000円程度で提供しているため、痛みが気になる方はぜひ麻酔を使用していみてください。

料金と通いやすさのバランス

脱毛は 5〜10回以上の継続が前提 になるため、最初のコース料金だけでなくトータルの支払い総額をイメージして比較することが重要です。

特に以下のポイントは、実際に通い始めてから「想定外の出費」になりやすい部分。

  • 剃毛料(シェービング代)が毎回かかるか
  • 麻酔代が別料金かどうか
  • キャンセル料や遅刻時のペナルティの有無
  • コース終了後の追加照射1回の料金
  • 割引キャンペーンが適用される条件

また、費用が安くても「予約がまったく取れない」「自宅から遠い」「移動が面倒」という状況では、途中で挫折してしまいがちです。

脱毛は通い切ることが何より大事なので、次のような 通いやすさ”も同じくらいチェックすべきポイントになります。

  • 希望の曜日・時間に予約が取れやすいか
  • 店舗数が多い、または自宅・職場の近くにあるか
  • 予約変更がアプリやLINEで簡単にできるか
  • 平日・土日で予約の取りやすさに差があるか
  • 施術時間が短く、サクッと通えるか

料金を安さだけで選ぶより、総額と通院ストレスの少なさのバランスを見たほうが、結果的に継続しやすく満足度も高くなります。

【結論】医療レーザー脱毛は「仕組み」と「自分に合うレーザー」を理解することが最重要

医療レーザー脱毛の仕組みはメラニンに反応した光が熱へ変わり、発毛に関わる組織へ作用することで毛が減っていく、という流れです。

とはいえアレキ・ダイオード・ヤグ(そしてIPL)で得意分野が異なり、毛周期や肌状態でも結果は変わる可能性があります。

自分の目的を言語化し、適した波長・方式・痛み対策を医療機関で相談することがポイントです。

※本記事は一部にAIを活用して作成し、編集部が内容確認のうえ公開しています。